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桂音会

磯路三丁目桜通り

桂音会

桂音会は、昭和43年以前の町名、桂町と音羽町から生まれました。 町会の境界にそって桜並木があり「磯路桜通り」と呼ばれています。 大阪市の都市景観にも選ばれ、桜の季節には多くの方々が桜並木を見にこの地を訪れます。 その「磯路桜通り」を維持・管理しているのが桜並木に面した住人の会「桂音会」なのです。

夜桜とぼんぼり

花びら・落ち葉や枯れ枝の清掃、害虫の駆除など、地域住民は365日、これらの桜と向き合っています。例年、桜の満開に合わせて、桂音会の手により「ぼんぼり」が吊られ、夜間ライトアップがあります。

磯路の桜並木

「桜は街路樹には適さない」と行政の反対を受けながらも、桂音会の熱意にほだされ、植えることの許可を行政が出したという経緯から、植樹から40年経つ現在も、剪定や害虫駆除さえも、行政には頼れません。維持保存のため、会費を募り、その会費から、剪定、害虫駆除剤の散布、枯葉の清掃などを行っています。

都市景観資源

『地域住民により植えられ、管理されている桜並木は他の地域ではないもので、国の緑陰道路プロジェクトにも指定されている。地域の理解と協力によりはぐくまれている景観として貴重な地域の景観資源であり、景観面・運用面とも他のモデルになる。』として大阪市都市景観委員会の審議を経て、平成23年7月1日に都市景観資源に登録されました。

緑陰道路プロジェクト

桜便り

桜通り

昭和38年2月に 通り沿いに住む服部さんが、海抜が低かった地域が盛り土し宅地化されたことで殺風景だった景観を少しでも明るくしたいとの思いから「八重桜を植えたい」と行政にかけ合いました。
「桜の木は街路樹には適さない」と、反対され、それでも「植えたい」と何度もお願いにあがり交渉したことで「自分たちで面倒をみるのなら・・」と許可された経緯があります。
約80戸から、その当時のお金で60万円(現在の百数十万円)を掛け、110本を植樹しました。 当初は若干の補助もあり、公園の植木の手入れの残りの薬剤を散布してくださることもあったと聞きましたが、いつの頃からか、行政の道路清掃面からも、公園を保持するための費用面からも、補助金として予算化されることなく通りに面した住民たちが守ってきました。
365日桜通りに面した方が清掃され、季節ごとに剪定し、害虫駆除剤を散布して来ましたが、メンバーも年齢を重ね、これらの作業が重荷になりつつあります。 植樹から40年が過ぎ、木が大きくなり過ぎたことで、道路は根っこが張ることで盛り上がり、枝がドライバーの視界を遮るなどの弊害も出て、道路の大きくはみ出した枝がトラックを傷つけ損害賠償を請求される事案もありました。

桜並木通り

大阪市港区

桜並木通り

桜通りには、南北(磯路3丁目~弁天3丁目) 800mに渡ってソメイヨシノとサトザクラが植えられています。その桜並木は、地域住民により植えられ、管理されているもので、開花時期にはぼんぼりも飾られて港区の桜の名所となっています。